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処刑を免れた元首 その2

前々回、前回と、マリーアントワネットや昭和天皇について書いてきました。今日はもうひとり、革命時に殺害されなかったとても有名な「最後の皇帝」の人生を振り返っておきましょう。それは、中国清朝の最後の皇帝、愛新覚羅溥儀です。 愛新覚羅溥儀と妻ラストエンペラーとして映画や手記でも有名な溥儀(日本語読みでは“フギ”)は、辛亥革命で清朝が倒れた後、処刑されることなく病死する61才まで、当時の中国の平均寿命からいえば、ほぼ天寿を全うしました。彼はなぜ処刑されなかったのでしょう?この人、清朝最後の皇帝であっただけではなく、革命後にも(当時の中国の敵国である)日本政府と結託し、傀儡国家・満州国の皇帝となって清朝再興をもくろんだりしており、中国政府からしてみれば、単に無邪気で無知な女性だったマリーアントワネットどころではない酷い所業を重ねた元皇帝。なのに処刑されてない。完訳...

処刑を免れた元首 その1

先日、「マリーアントワネットは本当に処罰されるべきだったのか?」というテーマでブログを書きました。今回はその続きです。chikirin.hatenablog.com フランス革命のときも、ロシア革命のときも、王族はみな処刑(死刑に)されてしまいました。そんな昔じゃなくても、アラブの春の国など含め、絶対権力を失ったとたんに処刑されてしまう国家元首はたくさんいます。北朝鮮や中国のトップが体制崩壊を極端に恐れるのも、それがすなわち「自分が処刑されること」と同義だからでしょう。こうしたことから「革命時にそれまで絶対的な権限を振るった国家元首は、その体制が瓦解したとき、死刑になるのは当然である」と言う人もいます。が、日本人なら「かならずしも当たり前じゃなかった」ことを知ってますよね。まさかそれを知らないほど、自国の歴史に無知な人はいないはず。★★★と、ここまで書けばわかるでしょう。それまで「神」として日本のトップに君臨していた日本の天皇は、敗戦後も処刑されていません。「マリーアントワネットなんて死刑が当然だ!」「それが革命なのだ!」と言っている人は、昭和天皇も死刑になるべきだったと考えているのかもしれません。けれど昭和天皇には「別の選択肢」が...

処罰か、それとも更生か

「罪を犯した人は罰を受けるべきだ」普通はそう考えますよね。でも、たとえ罪を犯しても「処罰よりも更生プログラム」が必要と判断される場合もあるでしょう。いろいろ議論はあるけれど、少年法はまさにそういう思想で作られた制度です。ところで!フランス革命時に王妃マリーアントワネットがギロチンで処刑されたことはご存知ですよね。この例で彼女が「本当に処罰されるべきだったのか?」と考えたことはありますか?世界中ほとんどの人が知る有名な事件ですが、彼女を処刑するのは、本当に正しい対応だったのでしょうか?ここで処刑に至るまでの、彼女の人生を振り返ってみましょう。★★★彼女はハプスブルグ家の王女としてオーストリアに生まれ、14歳で政略結婚のためにフランスに送られました。14歳ですよ!オーストリアにとってフランスは外国。近くじゃんと思うかもしれませんが、飛行機も特急電車もない時代です。数時間で移動できるような距離ではありません。フランス語は学んでいたでしょうが、14歳のマリーアントワネットにとって、もちろんそれは外国語です。...

最後の30年をどう生きるか

※ 映画「ノマドランド」のネタバレを含みます。ご注意ください。★★★ アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞の3つを受賞したノマドランドという映画を観ました。 searchlightpictures.jp小説の原題は「漂流する高齢労働者」ということで、観る前は「貧困や格差といった社会問題を告発する系の社会派映画かな?」と思っていました。でも、観た後の印象はまったく違いました。もちろんそういった問題提起も織り込まれているのだけど、どちらかというと、「人生最後の30年をどう生きたいか」ということをあらためて考えさせられる、むしろポジティブな映画だったと思います。絶賛されている映像美や、ふたり以外はプロの役者ではなく、本物のノマド生活者だという点は確かにすごくて、監督の力量は誰もが驚嘆するレベルだと思います。が、私にもっとも響いたのは、「子供夫婦と共に(もしくは近くに)住み、毎日、孫と戯れながらキレイなおうちですごす最後の30年」を、本当にすべての人は望んでいるのか? というメッセージだったと思います。そういう生活をしている(同じく高齢の)姉が、高齢になってもノマドを続ける妹に「私たちはそんなに退屈か?」と問う場面がありました。主人公...

記録)おもしろかったテレビ

自他共に認める「テレビっ子」な私。関東地域の民放全部と、NHK 3チャンネル(総合、ETV, BS1) を過去 3週間分すべて自動録画できるマシン!(下記)を使ってるためか、観るのが間に合わないくらいたくさんの素晴らしい番組に出会ってます。パナソニック 10TB 11チューナー ブルーレイレコーダー 全録 8チャンネル同時録画 4Kチューナー内蔵 全自動DIGA DMR-4X1000発売日: 2020/03/13メディア: エレクトロニクス 下記は、最近観た中で特によかった番組兄と奏でるノクターン 〜発達障害 家族の情景〜二人の息子とその母親の生活を描いた韓国のドキュメンタリー番組。長男は発達障害で、言葉も拙く、ひとりでは洗髪もひげそりもできない。 そんな長男の世話を一手に引き受ける母親は、自分の死後も長男が食べていけるよう、ピアノ、フルート、バイオリンなどの英才教育に時間もお金も注ぎ込んできた。長男は才能を開花させて音楽家にはなれたものの、30代のいまでも生活全般に母の支援が必要。明示はされてないけど、父親は家をでてしまっている様子。次男もピアノを習っていたが、経済的な問題から大学進学もできず、アルバイトを掛け持ちする生活。それな...

住宅政策に関する議論の予習

昨年末から月に一度お届けしている木下斉さんとのワントピック対談。今月は明日、夜の 20時から「日本の住宅問題」について話をします。 ※動画は既に削除済みです 対談にあたり、木下さんから「事前にこの本を読んでおけばよいですよー」と推薦されたのが下記。新築がお好きですか?:日本における住宅と政治 (叢書・知を究める)作者:砂原庸介発売日: 2018/07/20メディア: 単行本→ 楽天ブックスはこちら 読んでみたらものすごく中身の濃い本だったので、明日の対談に備え、内容サマリーを作ってみました。以下、自分用のメモなので箇条書きです。明日の対談をお聴きになる際は、下記のサマリーだけでもみておいていただけると理解がラクかもしれません。 1.都心以外では「広くて高品質な賃貸物件」が存在しないため、質の高い住宅に住みたければ「買うしかない」・市場が効率的であれば「賃貸か購入か」という経済的な比較は無意味...

災害復興についての議論まとめ

昨年の 12月から月に 1回、地域再生のプロ、木下斉さんと「直前告知&アーカイブも24時間のみ」のゲリラ対談を配信しています。一回目の先月は「コロナ対策」について話し合い、今月は「災害復興」について議論しました。(動画はすでに削除済み)個人的にとても勉強になったので、内容についてまとめておきます。対談を聴かれてない方にはわかりにくいかもしれませんが、自分用のメモなのでご容赦ください。 1.阪神淡路大震災の復興についてa) 日本全国の自治体が「地震直後のToDo」を学んだ 例) ・発災後すぐに幹線道路を緊急車両専用に指定し、一般車両の通行を規制する。(そうしないと渋滞で消防車が現場にたどり着けない)・発災直後に停電復旧を急ぎすぎると、壊れた建物から漏電し、大規模な火災原因となってしまう。ガスだけでなく電気の復旧にも、二次災害の警戒が必要・その他、ボランティアに行く人のルール、被災地へ避難物資を送る際のニーズの確認など「発災直後のToDo」に関してさまざまな学びが得られた。...

アマゾンレビューの「数」でわかる書籍の「部数」

今はなんでも屋になってるアマゾンですが、最初は「ネット書店」として登場しました。いまでも書籍は、彼らの主力商品のひとつだと思います。私も 10年前に文筆家としての活動を始めて以来、10冊以上の本を出しているのですが、それらの販売部数はかなりバラバラです。最初からよく売れる本もあれば、10年くらいたってあらためて売れ始める本もあり、もしくは、最初はよく売れたけど、1年くらいで売上が止まってしまう本もあります。んが、この、書籍の販売部数って、出版社と著者くらいしか知らなくて、他の人にはどの本がどれくらい売れているのか、よくわからないでしょ。10万を超えてくると帯の宣伝コピーや新聞広告にそう書かれ、20万部、30万部と増えてくると、交通広告(地下鉄の中とかの広告)が出たりして部数がわかり、100万部突破! など、超のつくベストセラーになると、テレビや新聞などメディアで取り上げられたりもするので、「すごい売れてるんだなー!」ってことはわかるけど、それ以外だと、どの本がどれくらい売れてるのか、マーケット側からはよく見えないんです。んが、実は(いくつか条件はあるものの)ある程度、外部から販売部数を推測できる指標もあります。それは!アマゾンのレビュ...

新型コロナの感染拡大が止まらない理由

これは記録のための更新型エントリです。時短営業や営業自粛を要請された飲食店、GoToを停止された観光業、補償も無く自粛させられるイベント業界、そしてそれらに関連するあらゆる業種で、失業、倒産に追い込まれる人が増えています。保健所や、コロナ患者対応を受け入れている病院の医療関係者も疲弊しきっています。こういう自覚のない人たちのせいで・・・ 2021年1月 ※発覚日ベース・警視庁の60歳の署長が、12月末、都内の飲食店で、署員や地元の交通安全協会のメンバーなど十数人で行われた懇親会に参加。同席した交通課長とともに陽性が確認された。・デヴィ夫人、ホテルで90人規模の年越しカウントダウンイベントを開催。マスクせずに踊る様子などをインスタにアップ。「私たちもいらっしゃった方々も、コロナの心配は一切関係ない方たちばっかりだと思います」「自覚、意識、緊張感、全部揃ってらっしゃる方たちばかりです。そういう方たちの集まりですので、全く安全だと思います」とのこと。・全国知事会長の飯泉嘉門、徳島県知事が12月16日、徳島市内の飲食店で県議や県幹部ら計20人で会食。GoToが緊急停止された14日の2日後のことだった。・石川県の谷本知事、12月16日の...

コロナで可視化した社会のリアル

いつもは「年の区切り」なんてあまり意識しないのですが、今年は「2020年に自分が感じたこと」を残しておきたいと思います。いうまでもなく2020年は、新型コロナの感染拡大により、社会も個々人の生活も、極めて大きな影響を受けた一年だったからです。 1.ギリギリで生活を成り立たせている人がかなり多いアルバイトがひとつなくなったら、数ヶ月で家賃が払えなくなる。そういう状態で生きている人たちがたくさんいると可視化された一年でした。飲食店に客が入らなくなるだけでアルバイトが減り、大学を中退せざるを得ない大学生披露宴やホテルの宴会がなくなり、生活が行き詰まった大量の配膳係の人たちシングルマザーや非正規雇用の単身中高年だけじゃなく、家族を支え、持ち家まで所有していた人たちの中にも、残業がなくなっただけでローンが払えず破綻する人が現れています。下記は...

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